胃のキリキリには重曹?【化学を楽しもう~中和反応~】
おはこんばんちわー、ハイサイのーりーです。
3連休の中日、楽しんでますか?
昨日予告した、化学の授業です!
いえーーーい!
今日は、「酸と塩基の反応」について書いていきますね。
まず、下記の反応式を見てください。
MgO + 2HCl → MgCl2 + H2O ・・・・・・①
NaHCO3+HCl → NaCl + H2O + CO2↑ ・・・②
いわゆる中和反応ですね。
きっと試験で聞かれるのは、
「MgO」は酸?塩基?
モル濃度が与えられて、計算する。
反応の後のpHは?
みたいな感じですよね。
これだと味気なくて面白くないですよね?
では、これだとどうですか?
MgO + 2HCl → MgCl2 + H2O ・・・・・・①
薬 胃液 生成物 水
NaHCO3 + HCl → NaCl + H2O + CO2↑ ・・・②
薬 胃酸 塩 水 げっぷ
こうみたら、何を示しているか想像できますか?
どーでしょう?
体の中での反応です。
HClは胃酸です。
この胃酸が胃の中でたくさん出ると、胃がキリキリしたり、ムカムカしたりと体調が悪くなります。
研究者は「よし、胃酸を減らしちゃおう!」となったわけです。(多分)
そして、HClは「強酸」で塩基性の物質と反応させれば、中和反応により胃酸が減るという算段です。
そうすれば、胃がすっきりします!
じゃあ、塩基性の物質の反応が必要になります。
塩基性物質は?
酸性酸化物、塩基性酸化物の見分け方の1つに「金属」・「非金属」があります。
酸性酸化物は、非金属元素
であることが多いです。
今回のNa(ナトリウム)、Mg(マグネシウム)は金属なので「塩基性」になります。
なので、中和反応が成立します。
①の式
MgO + 2HCl → MgCl2 + H2O
薬 胃液 生成物 水
1つのMgO(酸化マグネシウム)で2分子の胃酸を減らせます。
②の式
NaHCO3 + HCl → NaCl + H2O + CO2↑
薬 胃酸 塩 水 げっぷ
1つのNaHCO3(炭酸水素ナトリウム)で1分子の胃酸が減らせます。
また、この反応から分かるのは「げっぷ」が出ることがあることです。
つまり、「げっぷ」が出れば胃酸が減ったんだなと分かります!
②の式で登場する、炭酸水素ナトリウムは別名;重曹です。
聞いたことありますかね?
重曹は、ベーキングパウダーに含まれている成分です。
ちなみにケーキなどが膨らむ反応はこちら!
2NaHCO3 → Na2CO3 + CO2 + H2O ・・・③
加熱
重曹を加熱すると、CO2(二酸化炭素)が出てきて膨らみます。
ケーキのスポンジの穴にはCO2がいた証拠になります!
皆さんどうですか?化学の見え方、反応式のとらえ方は変わりましたか?
味気ない反応式も見方が変わると自分事になり、興味が出てきませんか?
そして、今日から「胃がキリキリしてる。。。」となったときに、
家に胃薬がなくても大丈夫ですね!
なぜなら、「ベーキングパウダーをペロリ」これでゲップが出れば、
反応完了!胃酸が減って楽になるはずです!
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では、今日のところはこのへんで!
バイバイ