筋トレ薬剤師の薦め

筋トレを趣味にしているアラサー薬剤師。筋トレ、ダイエットにお困りの方に薬剤師目線で情報を発信しています!(時々、旅行情報など)

糖はエネルギーだけじゃない?遺伝子にも働く糖。part3

おはこんばんちわー、ハイサイのーリー(@muscle_pharmac)です。

 

 この週末は、外出自粛した人がかなりいたのではないでしょうか?

東京駅や歌舞伎町では70%以上の人が減ったといわれていますね!

まだ始まったばかりですが、このような嬉しいニュースは続いてほしいですね!

 

muscle-pharmacist.hatenablog.com

今日は、5炭糖です!

5炭糖とは、炭素が5個の糖です。

なので、化学式は「C5H10O5」となります。

 

構造式では、このようになります。

 

さて、「5炭糖」ですが、体にとって、必須の成分です。

身体のエネルギーではなく、主に遺伝子レベルでの重要な成分です。

 

それでは、下記の順番で解説していきます。

・リボース

・デオキシリボース

 

<リボース>

構造式は、このような形をしてます。

 

 

体の中では、リボースではなく、様々な形で存在しています。

RNA(リボ核酸)」ATPなどと呼ばれる状態で存在しています。

 

簡単にですが、一つ一つ解説していきます。

まずは、「RNA」です。

RNAは、mRNAtRNAなどいろいろな種類があり、その総省を指します。

 

皆さんは、セントラルドグマをご存じですか?

エヴァンゲリオンを見たことある人は、聞いたことあるかもしれませんね!

 

セントラルドグマとは、遺伝情報からたんぱく質合成までの示した概念のです。

具体的には、「DNA⇒(転写)⇒RNAmRNA)⇒(翻訳)⇒たんぱく質」となります。

 

このmRNAに「リボース」が含まれています。

転写・翻訳と書かれていてもイマイチわからないですよね?

 

イメージ的には、

DNAが「家の設計図」

RNAが「大工さん」

たんぱく質が「家」

といった感じですかね?

 

大工さんの「RNA」が設計図をもとに「遺伝子情報の収集」。

集めた情報をもとに材料の「アミノ酸の収集」、そして家である「たんぱく質の合成」をする。といった流れです。 

 

詳しく話すと長くなるので、遺伝子に関しては、また別の時にお話ししましょう!

 

 

次は、「ATP」です。

昨日のグルコースの話で、エネルギーになります!と話をしましたね。

その中で、出てくる「ATP」にリボースが関わっています。

 

構造は、このようになります。

ATPは、アデノシン三リン酸といいます。

 

 

 

ATP」は身体を動かすエネルギーになる!と紹介しましたが、

より詳しく紹介すると、能動的な「化学反応」や「イオンの移動」ATPを使います。

 

このATPはすごいエネルギーを持っています。

特にリン酸」と「リン酸」が結合しているところに高いエネルギーがあります。

 

この高エネルギーを使うことで、

流れに逆らった、能動的な反応や移動ができます。

 

水が高いところから低いところに行くのは、エネルギーは要らないが

低いところから高いところにあげるには、ポンプを使って「エネルギー」を使います。

ということです。

 

筋トレに目を向けると、

「筋肉を収縮・弛緩する」のにCa(カルシウム)が必要になります。

筋細胞にCaを取り込むためにCaポンプを動かします。

このCaポンプを動かすためにATPが必要になります。

調べてみると、サプリメントとしてのリボースが売られていました。興味があれば買ってみてはいかがでしょう!

 

 

 

<デオキシリボース>

構造はこのような形です。

デオキシ;OH基がない、リボースということです。

 

 

 

こちらの糖は、前述した「DNA」の構成成分です。

DNAは「個体の維持のため」「種族の維持のため」の物質で、体に関わる情報がすべて含まれています。

RNAも含めて、遺伝子に関しては今度紹介しますね!

 

 

いやー、今日のテーマ「5炭糖」はすごく魅力的でしたね。

エネルギーではなく、遺伝子に使われる糖!

 

明日は、「糖類」。こちらは、身近な話題になりますよ!

muscle-pharmacist.hatenablog.com

今日の写真、古宇利島です。

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夏の古宇利島

それでは、また明日。

ばいばい!