脂質は敵?身体に不可欠な脂質の役割。Part2
おはこんばんちわー、ハイサイのーリー(@muscle_pharmac)です。
昨日は、脂質の構造を解説しました。
ぜひ、見てください!
muscle-pharmacist.hatenablog.com
今日は、「脂質の役割」について紹介します!
大まかに下記の5つです。
1、高エネルギーの貯蔵
2、体温の維持
3、形態の維持
4、油性物質を溶かす
5、ステロイド、ホルモンの合成に必要
1、高エネルギーの貯蔵
脂質はエネルギー源です!
同じ重さなのに脂肪はカロリーが高くて嫌!
食べるのは確かにそうです。
でも、エネルギーを蓄えるなら
タンパク質や糖だと1kgで4,000kcalなのに、脂肪として蓄えると1kgで9,000kcalです!
同じ重さに倍以上エネルギーを詰め込める。
非常に高効率な貯蔵場所!
エネルギーの発散に関しても、
グルコース1分子では、ATPが36~38個なのに対し、
脂肪酸(例;パルミチン酸)1分子では、ATPを131個作れます。
現在の飽食の時代には、意識することは無いですが、
原始人などの飢餓が当たり前の時代には、
エネルギーの貯蔵が大事になります。
2、体温の維持
もし、脂質がなかったとしたら、体内の水分が蒸発し放題になってしまいます。
これでは、どれだけ熱を体内で作っても、体温維持できません。
そこで、水と混ざり合わない油が必要になります。
油の膜に水を閉じ込めることで、水分を保持します。
3、形態の維持
生体の細胞も1つ1つが脂質二重膜と呼ばれる膜で包まれています。
こんな形です。
このように包まれているため、形をある程度維持することができます。
植物は、細胞壁という壁があるため柔軟に動きませんが、生物に柔軟性があるのは、油の膜で細胞を包んでいるからなのです。
他には、油を取りすぎると血管が詰まると聞きませんか?
これは、油を取ると血管が厚くなるということです。
油を取らないとどうなるのか、それは、血管が薄くなり過ぎてボロボロになってしまいます。
血管がある程度の厚みを維持するにも脂質が必要になります!
4、油性物質を溶かす
先にも書きましたが、油は水に溶けません。
つまり、油性のものは血液で運びにくくなったり不都合がかなり多いんですよ。
例えば、魚などの脂やビタミンA.D.E.Kを全身に運ぶにはリポタンパク質使って、溶けやすくして運びます。
5、ステロイドホルモンの合成に必要
この系統は脂質由来で作られることが多いです。
男性ホルモンや女性ホルモンと言われる物質です!
当然、これらのホルモンは必要です!
男性らしく筋肉を増やすため、女性らしい身体になるため、
ホルモンは生体に多くのシグナル発信に使われています。
(あまり、〜らしくとは使いたくないのですが、分かりやすいと思ったので。)
いかがでしょうか?
脂質って、必要ですよね?
痩せたいから脂質を取らない。
ではなく、健康のための脂質の取り方を考えてみてください!
きっと、
「ただ痩せたい!」のではなく、「健康的な肉体」を身につけたいと思っている方が多いと思いますので。
食事のバランスを気にしてみましょう!
ということで、今日は終わりにします!
明日は、いよいよ、本題!
「ダイエットの味方!中鎖脂肪酸」です!
それでは、お楽しみに!
バイバイ。