単糖類は即吸収!運動するときにバナナの訳(6炭糖)part2
おはこんばんちわー、ハイサイのーリー(@muscle_pharmac)です。
日に日に、感染者が増えていきますね。
先月の3連休が響いてますかね。
5月のGW明けまで極力外出は避けましょうね!
さて、今日は昨日の続きで、「糖」についてです。
昨日は、「単糖類」特に構造式を中心にお話ししました。
muscle-pharmacist.hatenablog.com
今日は、単糖類のうち「6炭糖」の性質や役割をご紹介します。
【6炭糖】
・フルクトース
順番に紹介します。
と、その前に「6炭糖」の特徴です。
今日紹介するものはすべて、アルデヒド基を持っています。
糖の構造覚えてる方は、
『え?アルデヒド基ないじゃん?』って思いますよね。
糖は、液体の中だと形を変えています。
ここで、「アルデヒド基」が出てきます!
このアルデヒド基があるので、還元性を示します。
このような糖を「還元糖」と言います。
<グルコース>
グルコースは、皆さん1度は聞いたことありますかね?
これなら、聞いたことありますかね?「ブドウ糖」
ラムネに入っている糖分ですね。
グルコースで伝えたいことは2つです。
1、糖類の構成成分。
2、エネルギー源
まず、1つ目「糖類の構成成分」です。
2糖類や多糖類の多くにグルコースは含まれています。
例えば、
米は炭水化物の代表ですが、コメの成分の多くはデンプンです。
デンプンは多糖類であり、グルコースが無数に結合したものです。
デンプンが口の中の酵素によって、2糖類のマルトース(グルコース2分子分)になります。
このマルトースが米の甘味として我々は感じています。
このように身近な成分ですね!
今後の2糖類、多糖類の項でも「グルコース」の出番に注目してみてください!
2つ目、「エネルギー源」です。
糖類を摂取することで、体内でグルコースを蓄えてどうするのか。
それは、体を動かすエネルギーにしているのです。
グルコースは、どのようにエネルギーになるのか。
細かいことは後日紹介しますが、体の細胞の中でATP(アデノシン3リン酸)を作ります。
しかも、グルコース1つから38個のATPが作られます。
ATPはものすごい大きなエネルギーを出すので、体を動かすのに使えるのです。
その場で、グルコースをエネルギーに変換しない場合には、グリコーゲンや脂肪などに形を変えて体に蓄えます。
そして、グルコースのエネルギーを最も必要としているのが、「脳」です。
脳のエネルギーはほとんどがグルコースから供給されます。
脳はグルメですから、食べ物を選ぶのです。
なので、脳に入ってきてほしくないものは血液脳関門という関所で止められます。
脂肪のほうがエネルギーは高いですが、脳は好きじゃないので脂肪は食べません。(笑)
これがグルコースの特徴です。
<ガラクトース>
ガラクトースは、ほとんど自然界には存在しません。
二糖類のラクトースの中の成分として含まれています。
ラクトースは2糖類の項で紹介しますが、
乳汁の中にラクトースは含まれており、分解されると体内に「ガラクトース」が作られます。
そのほかには、寒天の主要成分です。
<フルクトース>
フルクトースは別名、果糖です。
その名の通り、果物やハチミツに含まれていることが多い糖です。
構造が特徴的なので記します。
そして、2糖類、ショ糖(砂糖)の構成成分です。
砂糖も代謝されるのが早いですが、フルクトースは分解がないため、さらに代謝が早いです。
最終的には、グルコースと同じようにエネルギーとして使われます。
スポーツで、バナナを食べたりしますが、
バナナには、ブドウ糖や果糖、ショ糖などが含まれています。
代謝のスピードは「果糖⇒ブドウ糖⇒ショ糖」といった順に吸収されていきます。
なので、効率よく体を動かすエネルギーにできます。
以上で、6炭糖の紹介をしました。
一口に単糖類といっても、性質が少しづつ違いますね!
次回は、5炭糖です。
5炭糖はもっと魅力的ですよ!
muscle-pharmacist.hatenablog.com
それでは、また明日!バイバイ!