筋トレ薬剤師の薦め

筋トレを趣味にしているアラサー薬剤師。筋トレ、ダイエットにお困りの方に薬剤師目線で情報を発信しています!(時々、旅行情報など)

筋肉内の元気玉!グリコーゲン。今日で最後、多糖類 part5

おはこんばんちわー、ハイサイのーリー(@muscle_pharmac)です。

 

今日のニュースで、1人当たりに10万円の給付を検討とありましたね!

ぜひ、給付してほしいですね。。

 

過去記事を見てくれましたかね?

読んでくれたらうれしいです。

muscle-pharmacist.hatenablog.com

 

さて、今日は糖類最終章、多糖類です!

 

解説するのはこの2つです。

デンプン

グリコーゲン

 

どちらもグルコースがたくさん連なった物質になります。

今回、デンプンとグリコーゲンの紹介の前に、

結合形式について触れていきたいと思います。

 

今回も手書きの図を挿入しますが、簡略化するために、マルで表現する場面もあります。

 

まずは、アミロースです。

こちらはグルコースα1.4結合し続けるものです。

1,4は炭素の位置を示しています。

下図で示します。

 

 

この1と4で結合をします

マルトースの結合と同じです。

それが、グルコース2つではなく数千、数万個も続くのがアミロースです。

 

なので、化学式ではこのように示します。

意味はカッコの中身がn回繰り返されます。

nには自然数が入るので、グルコースがたくさん連なることを示します。

 

このアミロースらせん構造を示します。

というのも、結合の性質上、直線にはならないです。

アミロースは、グルコース6個で1回転します。

さらに、分子内の水素結合も働きます。

 

らせん構造は大事なので、記憶しておきましょう。

 

そして、還元性に関してです。

多糖類全般に言えることですが、還元性はありません

 

「端っこにヘミアセタール構造があるじゃん!なんでよ!」

という声が聞こえてきます。

確かにその通りです。

 

しかし、多量に結合したグルコースの端一つだけの還元力では、全体に及ぼす影響があまりにも小さすぎます。

なので、ないものとして考えるのが一般的です。

 

 

次に、アミロペクチンです。

アミロペクチンは、α1.4結合とα1,6結合の2つの様式でできています。

α1.6結合は下記のようになっています。

 

 

簡略的に描くとこのようになります。

 

 

アミロペクチンは、20個に1個くらいの割合でα1.6結合が出てきます。

 

 

さて、それでは今日のメインです。

 

<デンプン>

皆さん、ご存じですよね?

米やジャガイモなどに入っている成分です。

主に、植物性の糖類です。

植物の栄養の貯蔵に使われています!

 

 

GABAN タピオカスターチ 1kg

GABAN タピオカスターチ 1kg

  • メディア: 食品&飲料
 

 

デンプンとは、アミロースとアミロペクチン混合物です。

米から取るか、ジャガイモから取るかで割合が変わってきます。

一般的には、アミロースが2~3割、アミロペクチンが7~8割と言われています。

 

このデンプンは食べたときに、口の中のアミラーゼという酵素

2糖類のマルトースに分解されます。

 

デンプンは非常に面白い性質を持っています。

もしかしたら、見たことあるかもしれませんが、

「水の上を走る実験!!」として、真っ白な液体上を走る映像を。

 

あれは、大量のデンプンを水に溶かしたものなのです。

 

力を加えると、個体のようになり、

力を入れないと、液体のようになります。

 

これをダイラタンシーと言います。

この現象は、薄いデンプン溶液ではできません。

 

他には、薄いデンプン溶液をしっかりと混ぜたものを用意します。

そこにレーザーポインターで光を当てると、光の線が見えます。

これを、チンダル現象と言います。

 

ダイラタンシーもチンダル現象、水では起きません。

どちらも試せるので家で試してみてください!

 

<グリコーゲン>

さて、筋トレ好きはみんな意識している、グリコーゲンです。

グリコーゲンは筋肉や肝臓に貯蔵される動物性のエネルギー源です

 

骨格は、α1.6結合とα1.4結合が混ざった構造をしています。

アミロペクチンとは大きく違うのはα1,6結合が約10グルコースに1回出てくることです。

なので、直線的な長さは短いです。

 

このグリコーゲンが運動や食事を長時間取っていないと分解され、グルコースになります。

その後、エネルギーへと変換されて生命維持に活用されます。

 

エネルギーの変換は、グリコーゲンなどの糖類、次に脂肪。といった流れで起こります。

なので、運動もしっかりと負荷をかけることとある程度の時間が必要になってきます。

 

 

さー、みなさん、糖に関しては頭に入りましたか?

構造から単糖類、二糖類、そして多糖類と紹介しました。

 

ぜひ、これから炭水化物を食べる際はどんな糖が入っているかを気にしてみてはいかがでしょう?

 

それでは、また明日!

ばいばい!