筋トレ薬剤師の薦め

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美容・健康の基本!代謝の仕組みを簡単解説!

今回は、三大栄養素のエネルギー変換を簡単に紹介します。

 

三大栄養素は、炭水化物・脂質・タンパク質です。

エネルギーに代わるまでの道のりを大枠で捉えていくと、

ダイエットや美容に対しての理解が深まっていきます

 

 

そして、多くの教科書ではバラバラに書かれていて

イマイチ全体が結び付かないことがあったと思います。

 

その点を解消して行きたいと思います。

 

全体図はコレだ!

 

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無駄な所はとことん省きました。

もっと詳細な図を知りたいと言う人は、こちらを見てください。

わかりやすく書かれています。

 

http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/index2.htm

 

さぁ、この図からも見てわかるように、ゴールは「ATPです。

身体を動かすために必要なのは、「ATP」です。

なので、食事をするのは究極「ATP」を作るためです。

 

そのメインが三大栄養素です。

そして、三大栄養素を効率よくATPに変える手助けするのがビタミンやミネラルです。

 

もう一つ、図を見てください。

イメージを先に持って読み進めると理解が進むと思います!

 

イメージは水車から電気を作る!です。

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を使って、水車を回します。

水車によってできたエネルギーを、

発電機を通して、電気を作ります。

 

アセチルCoAを使って、クエン酸回路を回します。

クエン酸回路によってできた水素(FADH2NADH2

電子伝達系を通して、ATPを作ります。

 

まずは、スタート:アセチルCoAを作りたい!というのが大きな目的になります。

そして、前述したゴールのATPを作るために

2つのシステムを使う。

こんな流れです。

 

単純ですよね?

 

という事で、三大栄養素代謝を見ていきましょう。

 

炭水化物

炭水化物は、グルコース(glu)の集合体です。

唾液の中のアミラーゼなどの様々な酵素によって、

結合をほどき、gluにを作ります。

 

gluは解糖系で2個のピルビン酸を合成します。

そして、1つのピルビン酸からミトコンドリア内でアセチルCoAになります。

 

出ました!アセチルCoAです。

水車を回す水です!

アセチルCoA以降について、ここで少し詳しく書いていきます。

 

アセチルCoAはクエン酸回路(TCAサイクル)で、

オキサロ酢酸、スクシニルCoAなど形を変えてクエン酸に戻る、サイクルをする経路です。

 

このグルグル回っている間に、酵素であるFAD、NADが水素を受けとってFADH2、NADH2になります。

 

受けとった水素(H)を使って、電子伝達系でATPを作っていきます。

 

無事にATPが作れたので、身体を動かすことができます!

 

では、どんどん行きましょう。

 

脂質

脂質は、トリアシルグリセロールと呼ばれる物質を指します。

詳細は、こちらの記事を参考にしてください。

 

muscle-pharmacist.hatenablog.com

 

読んでいただけましたかね?(笑)

トリアシルグリセロールから、3つの脂肪酸ができます。

脂肪酸は、炭素をたくさん持つ物質です。

 

その炭素を2個づつ使いながら、アセチルCoAができます。

これをβ-酸化と言います。

早速、アセチルCoAが出ましたね!

その後は、先ほどと同じ流れでATPをつくります。

 

さらっと書きましたが、結構な量のアセチルCoAが作られます。

脂肪酸、例えばオレイン酸では炭素が18個です。

 

つまり、アセチルCoAが9個できます。

さらに、脂質は脂肪酸が3つあるので、

アセチルCoAが27個(3×9)もできます。

脂質のエネルギー生産量すごいですよね!

 

さぁ、最後です。

 

タンパク質

タンパク質は、アミノ酸A.A)の集合体です。

A.Aは全部で20種類あります。

そのどれもがバラバラの働きをします。

 

なので、ここで、1つ1つ紹介はしません。

ざっくり、どうなるのか紹介します。

 

タンパク質が分解されてA.Aになります。

その後、アミノ基が外れ、α-ケト酸になります。

 

このα-ケト酸がピルビン酸、アセチルCoAクエン酸回路の構成物質になります。

その後、ATPができる流れに乗っていきます。

 

今までの違いは、アセチルCoA以外の物質になることです。

 

簡単ですが、スッキリしましたか?

代謝の流れが分かれば、栄養素がどこに影響を与えているのか分かると思います。

健康、美容を気にかけている方には必要な知識です。

 

自分の体の中での反応です。 

ぜひ、参考にしてもらえたらいいなと思います。

 

それでは、また!

バイバイ。