筋トレ薬剤師の薦め

筋トレを趣味にしているアラサー薬剤師。筋トレ、ダイエットにお困りの方に薬剤師目線で情報を発信しています!(時々、旅行情報など)

薬学部の学生はどんな研究をするの?研究室選びをするときに知っておきたいこと

おはこんばんちわー、ハイサイのーりーです。

 

今日は、薬学部での研究に関して紹介したいと思います。

薬学部に入学したら、逃げては通れない道ですからね。

 

f:id:muscle_pharmacist:20200404222216j:plain

当然ですが、薬学部は将来、薬剤師になる人だけではありません。

製薬企業や大学、研究所に行き、薬の研究をする人もいます。

 

僕自身は、研究の道に進みませんでしたが、

研究室での生活は大変でしたが、充実していました。

 

薬学部では、3・4年生になると研究室に配属されます。

なので、卒業までの約2年半ほど研究生活をします。

 

研究室では、卒業論文のための研究をします。

そして、定期的に学術論文の抄読会をし、最近の知見を学習し、共有します。

順調に研究が進めば、日本薬学会などの学会で発表します。

 

もし、薬学部の学生が見ていたら、今の授業で好きな・得意な教科を知っておくと研究室選び、研究室生活を充実させられると思います。

 

さて、そんな薬学部の研究室ですが、大きく分けて3つに分かれます。

・合成系

・薬理系

・薬剤系

 

1つずつ紹介していきます。

【合成系】

合成系は文字通り、薬の種を作る研究です。

A薬」を作りたい!とします。

 

似ている構造に「フッ素」を付けよう!「炭素」を1つ取りたい!

など構造の決定や、

この触媒を使うと合成がスムーズに進むぞ!

といったことを見つけます。

 

【薬理系】

薬理系の研究は、主にA薬の効果・副作用などを研究します。

研究の種類は in vivo と呼ばれる動物で行う実験と in vitro と呼ばれる微生物・生化学的な実験があります。

In vivo は、動物を使ってA薬を投与し行動、趣向変化や代謝臓器を観察します。

In vitro は、微生物の増殖の観察、DNARNA(遺伝子情報)の変化を観察します。

A薬はどんな病気を治せるのか、注意点が何かを調べていきます。

 

【薬剤系】

薬剤系は、薬の物理的性質を研究します。

例えば、

A薬は胃で溶けやすいのか?小腸で溶けやすいのか?

どのようにしたら、胃で溶けやすいA薬を小腸で溶けるようにするのか。

A薬を届けたい臓器に輸送するにはどうすればいいのか

などなど

薬の設計をしていきます。

 

これらの研究をして大学生活の集大成を完成させます。

1つの実験・観察は、数十分の短いものや数週間・数か月かけて行うものがあります。

失敗したときの絶望感、成功した時の達成感。

普段の生活では味わえない経験ができます。

 

将来、研究をしなくても非常にためになると思います。

また、会社員になったら2度と体験できないと思うので、大変ですが一生懸命研究と向き合うのをお勧めします!

 

少しでも参考になってくれたらうれしいです。

それでは、ばいばい!